ウルグアイのスイーツと言ったら…ドゥルセ・デ・レチェ!

ー南米の食文化

ウルグアイは南アメリカ大陸にある国です。また、南米の国々はヨーロッパ諸国の植民地だった過去があり、それが故に宗主国(植民地を支配していた国)の文化の影響を少なからず受けています。例えば、言語や宗教。ちなみにウルグアイはスペインの植民地だったため、ウルグアイの公用語はスペイン語であり、ウルグアイ人の多くはスペイン人と同様にキリスト教のカトリックを信仰している人が多いです。

しかし、宗主国が植民地に与えた影響において、言語や宗教ほど同じにならないものもあります。それは食文化です。

もしかしたら、南米はどこの国も同じようなものを食べているイメージがあるかもしれません。しかし、一言で南米と言っても南北に長く標高の高低幅もあり、降水量の多い少ないにも違いがあるため、南米で食べられているものは地域や地方によって異なります。故に、南米の各国にはその国ならではの食材を使った食文化が形成されるているのです。

ーウルグアイならではの食材

それでは、ウルグアイならではの食材とは何でしょう?

それは牛です!ウルグアイはアルゼンチンとブラジルに挟まれた国。ちなみに、アルゼンチンとブラジルは牛肉の生産量が多いことで世界的に知られており、牛の牧畜が非常に盛んな国です。両国に挟まれたウルグアイも牧畜が重要な産業であり、多数の牛が飼育されています。

その反面、アルゼンチンやブラジルと比較するとウルグアイは国土が狭く、牛の牧畜に必要な土地が少ないように感じる方も多いかもしれません。しかし、ウルグアイの国土は全体的に平らであり、またパンパと呼ばれる豊かな土の大草原がアルゼンチンから広がっているため牧草がよく育ちます。以上の理由から、ウルグアイは牧畜に非常に適していると言えます。

そんなウルグアイでは、牛をよく食べます。ウルグアイ人はほぼ毎日、牛肉を食べます。なぜなら牛肉が安いからです。ウルグアイのスーパーや肉屋に行くと、多分驚くと思います。豚肉や鶏肉が売っていないわけではないのですが、販売されている肉のほとんどが牛肉なのです。実際、レストランで豚肉や鶏肉を使ったメニューはほとんど見かけません。

ーウルグアイのスイーツとは?

では、牛肉をしこたま食べるウルグアイならではスイーツは何でしょうか?

それは…ドゥルセ・デ・レチェです。日本でも一時期ブームになったので、知っている方や食べたことがある方もいると思います。確かハーゲンダッツのアイスクリームにもドゥルセ・デ・レチェ味がありましたよね?

ドゥルセ・デ・レチェとは、牛乳に砂糖を入れてキャラメル色になるまでゆっくり煮詰めていったものであり、ウルグアイの名物です!これが非常に美味しいんです!!

ラベルの下にはHecho ne URUGUAY(メイド・イン・ウルグアイ)と書いてあります。ウルグアイには牛が沢山いますが、他にはこれといって目ぼしい特産品はあまりありません。だからこそ牛乳をふんだんに使ったこのドゥルセ・デ・レチェはウルグアイの名物の一つになったのでしょう。

牛の絵も描かれていますね!

蓋を開け、ドゥルセ・デ・レチェとご対面。

これをパンなどに塗って食べるのです!

一度食べればもう病みつきになること間違いありません。そのくらい美味しいです。

ちなみにこちらはLos nietitosというウルグアイの会社の製品で、ドゥルセ・デ・レチェにAvellanas(ヘーゼルナッツ)を混ぜたもの。

通常のドゥルセ・デ・レチェは牛乳と砂糖だけで作られますが、こういう変わり種もあるんです。

ウルグアイではドゥルセ・デ・レチェが様々なお菓子やケーキ使われます。クッキーやビスケットに挟んだり、ケーキに塗られたり、ウルグアイのスイーツには欠かせないものです。

もしウルグアイでスーパーマーケットに行ったら、是非ともドゥルセ・デ・レチェコーナーを覗いてみてください。あまりの種類の豊富さに、これまたビックリするはずです。またウルグアイの各家庭には、必ずと言っていいくらいドゥルセ・デ・レチェが常備されています。しかも一つや二つってことはないです。何個もあります。

必見&必食です。(笑)

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